いきいきいきよう!
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麗しき中山台の住宅街 LomoChrome Purple
麗しき中山台の佇まひに牛も伏して安穏祈れ
(ひろかず)
レンズ:F.ZUIKO Auto-S 38mm F1.8
カメラ:The classic Olympus Pen F
フィルム:LomoChrome Purple 35 mm ISO 100–400
世界で最も住みやすい都市ランキングで常にベスト3に入ってくるのがカナダ・バンクーバーです。街中に花も飾られて空気も澄んだ居心地の最高な街なんです。中心地の西側、ウェストバンクーバーはダウンタウンよりも南側で、エリア内には多くの戸建ての住宅街が立ち並び、クイーンエリザベスパーク(Queen Elizabeth Park)を始めとする大小の公園もあり、多くのバンクーバー市民が住むエリアです。以前、この住宅街に住んでいる人はとてもいいなあと歩いて思いました。私の第二の故郷です。
さて、この写真は日本なんですが、松本市中山台の閑静な住宅地、バンクーバーの住宅街を想いだすような素敵な新興住宅街です。
ところで、地震の話になりますが牛伏寺断層は、松本盆地南東部の中山丘陵付近を北北西一南南東方向に走る活断層で、松本市中山台の直線的な小丘を形成していますので、少なからず地震の不安も感じます。日本全国どこでも今や地震の危険はあるという事ですのでどこでも同じではありますが。
この牛伏断層に最初に注目した小林閏夫氏は、大久保山の東側の急斜面が断層の水平移動によって形成されたものであり、牛伏寺断層の活動時期がかなり若い可能性があることを指摘しました。その後も多くの専門の学者がいろいろと調査した結果、牛伏寺断層は 日本の内陸部では最も危険な活断層のひとつであるという見解が一般に受け入れられています。
牛伏寺断層は、約千年に1回程度活動していて、最後の地震は1200年前ごろとみられています。地震調査委は、今後30年以内に14%の確率で発生すると予測しています。日本の活断層の中で最も確率が高いグループ。この断層や周辺で地震が起きると、マグニチュード8程度と考えられています。
2011年6月30日朝に起きた地震の震源は、政府の地震調査委員会が将来、大地震発生の恐れがあると注意を呼びかけているこの牛伏寺断層の近くでした。震度5強でしたので、長野県中部全体にかなり被害もありました。
備えあれば憂いなし。もしかしたら近いうちに地震、天災あるかな、と地域の方々が警戒して安全をいつも祈っていますと、天災はなかなか起きないものです。アニメ映画『すずめの戸締り』のように災いの出口、不幸の“扉”を常に油断せず閉じていきたいものです。
この写真もLomoChrome Purpleで撮影しましたが、自転車のグリーンはそのまま緑には再現されています。樹木の色が全体にパープルカラーですね。不思議と平和な空間にいるようですね。
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牛伏川フランス式階段工 LomoChrome Purple
生き急ぐなかれと水の声にこきフランス式の階段工よ
(ひろかず)
レンズ:F.ZUIKO Auto-S 38mm F1.8
カメラ:The classic Olympus Pen F
フィルム:LomoChrome Purple 35 mm ISO 100–400
地域の人も意外と知らない憩いの散策道がこの牛伏川フランス式階段工(うしぶせがわ フランスしきかいだんこう)です。
長野県松本市を流れる牛伏川に設けられました、フランス式の砂防施設です。延長141メートルの石張りの水路に、19段の段差が構築されています。
牛伏川の上流は、昔から脆弱な地質と急峻な地形、また乱伐や山火事などにより荒廃が進み、崩落などによる土砂の流出で河床が上がり、下流域では度々大きな水害に見舞われました。被害は新潟港まで及んだそうです。
このため、明治に入り文明開化で学んだ技術を使い、1885年(明治18年)から1918年(大正7年)までの30年間にわたって牛伏川の砂防工事が行われました。大国家事業です。欧州で土木治水学を学んだ内務省土木部技師の池田圓男(いけだまるお)が指導にあたり、河川勾配が特に急な最終部分を克服するため、フランスのプロヴァンス地方、アルプス山脈の南を流れるデュランス川・サニエール渓谷の階段工法を参考とし、ついにフランス式階段工を完成させました。
2002年(平成14年)8月、国の登録有形文化財に登録、次いで2012年7月、国の重要文化財に指定されました。砂防施設の重文としては、富山県の白岩堰堤砂防施設に続く2例目です。将来は世界遺産にも登録されるのではとも言われています。
張石水路は、コンクリートを使わずに、空石積で作られています。石積の上を水が流れるというよりも、暗渠としての役割があり、斜面の崩壊防止をしています。現在では、知る人ぞ知る四季を通じで憩いの広場で、散策道、キャンプ場なども整備されています。普通の川と違い空石を流れる音が涼やかな音色で心にいつまでも残ります。
この写真は古い写真が色焼けしたというわけでなく、サイケデリックな写りのフィルム「ロモクローム パープル」で秋に撮影したものです。
赤外フィルムからインスピレーションを受けて製造したもので、クロスプロセスのような色合いになります。色合いは、ブルーがグリーンに、グリーンがパープルに、イエローがピンクに、レッドはレッドのまま写ります、という触れ込みですが、ISO感度や光の加減でも変わりますので必ずしもそうではありません。なのでどう映るのかはやってみないと分かりません。ある動物や昆虫にはこう見えるのかもしれませんね。いくつかまた作例を載せていきますので、お楽しみに。不思議なことに見ているうちになぜか脳が慣れてきますよ。
フランス式階段工にご興味ある方は
パンフレットをご覧ください。
↓
牛伏川フランス式階段工
※「にこし」 和し/柔し やわらかい。荒々しくない。穏やかである。
ノウゼンカズラの家 Leica Hektor 73mm F1.9
鈴なりに凌霄花賑ははしゴッホおらぬやラッパ隊呼べ
(ひろかず)
レンズ: Leica Hektor 73mm F1.9
カメラ : Leica LEITZminolta CL
フィルム:LomoChrome Metropolis TOKYO
凌霄花(ノウゼンカズラ)は「霄(そら)を凌ぐ花」の意味で、高いところに攀じ登ることによる命名。漢詩では他物に絡むため愛の象徴としています。中国原産で平安時代には日本に渡来していたと考えられています。樹勢が非常に強く丈夫な花木で、通り沿いによく植えられていて、夏が来たなあと思わせます。落花すると、蜜がたれ周りを湿らすほどです。その蜜にメジロや蜂が集まってきます。その蜜は古くから毒性があるといわれていますが、根拠のない俗説・風評です。
元気あふれる色彩で筆を振るったゴッホが喜びそうだなと思い、その賑やかなラッパのような花で天国にいるゴッホを呼んで来たらいいな、という気持ちを詠みました。
Leica Hektor 73mm F1.9は、写る画角が特殊で、純正 Leica SAIOO 折畳 ファインダーや、撮影距離連動のビューファインダーをつけて撮影します。手持ち撮影では少しアバウトな感じですが、機材を信じてカシャリとシャッターを切ります。撮ってる実感あふれるシャッター音はアナログカメラの醍醐味です。
Leica LEITZminolta CLは、前にminoltaロゴの無いのを手放したのですが、写真の先生の形見分けでminolta入りロゴのを頂いたので、天国の先生がこれでたまには撮れよ、と見ている気がしています。オリンパスペンFのハーフカメラに比べ一枚の画質は良いので風景スナップをきっちり撮るには良いですね。
一期一会 Dallmeyer speed anastigmat 1 inch
二人して自転車にのりうかれたち一期一会と車輪はまはる
(ひろかず)
レンズ:Dallmeyer speed anastigmat 1 inch (25.4mm) F1.5 C-mount
カメラ:LUMIX GM
以前、結婚記念日に家内に自転車をプレゼントしました。白い小径車です。
何回か市内を一緒に回って、そば祭りとか出掛けたのは懐かしいです。
最近は体調が良くないので、家の中にしまいっぱなしですが、暖かくなったら一緒に走りたいものです。平穏な日々が続く日常でも、いつも当たり前という時間はなく、常に一期一会ですね。
このレンズDallmeyer speed anastigmat 1 inch (25.4mm) F1.5の写りは、映る世界を魔法にかけたような摩訶不思議な写真となります。100年ほど前のシネレンズです。私は、どちらかというと幻想とかミステリアスとか空想の世界の住人ですので、こういうのはたまらない魅力を感じます。写真もまた一期一会ですね。
アルベルト・コンタドール Alberto Contador ロードレーサー
バキューンと勝利のポーズ晴れやかに胸うちてあばよコンタドール
(ひろかず)
常に果敢にアタックを仕掛けた男。スペインの自転車競技ロードレース選手コンタドールの勝利決めポーズは、人差し指でピストルを撃つ、バキューンポーズ。ついた愛称が「エル・ピストレロ」。もう引退して今年は7年になります。ワールドツアーに設定されているステージレースのなかで最長クラスの3週間に渡って開催される、「ジロ・デ・イタリア(イタリア/5月開催)」、「ツール・ド・フランス(フランス/7月開催)」、「ブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン/9月開催)」の3レース(一般的にグランツールと呼ばれている)は世界三大ツールといいますが、コンタドールは7回も総合優勝し、三大ツール完全制覇した伝説の大スターです。写真は、この引退した年の秋に初来日し、宇都宮のジャパンカップのロードレースに来てくれた時のものです。
コンタドールは力がまだある中で引退して、後輩たちを育てると宣言しました。最後のグランツールは祖国スペインのレース、2017年のブエルタ・ア・エスパーニャと決めました。
序盤の第3ステージからお腹の調子が悪いのか総合争いに大きく出遅れてしまうことになります。しかし不屈の男、諦めませんでした。連日アタックを繰り返し、それは何度も失敗に終わりましたが、それでも繰り返していくうちに総合順位もついに5位まで上昇。
そして迎えた第20ステージ。ここが最後のステージ優勝のチャンス。
トレック・セガフレードのチームメイトに特別な日になるからと打ち明け、挑んだレースです。最後のアングリル峠の激坂で、命懸けのチームアシストたちが力尽きたあと、なんと他チームの選手がコンタドールのアシストをして、全力で前をひいてくれたのです。他チームの選手を応援するなんて懲罰を覚悟の異例な事。それはプロ1年目の同国スペインのエンリク・マス選手。
「最後までずっと付いていけたら、と願ったんだけどね。残念ながら僕には前線にとどまるだけの力がなかった。でも嬉しいんだ。こんな経験が出来たことが嬉しい。将来きっと僕の役に立ってくれるはずだから。なによりアルベルトが……僕を自転車競技に導いてくれた恩人の1人が舞台から去る日に、こうして立ち会えたことが本当に嬉しい」(マス、モビスターチーム公式リリースより)
マスはスペインでジュニア時代の3年間、コンタドールが手がける育成チームで走ってきました。だからこそトレックチームのパンタノが全力疾走で燃え尽きた後も、祖国の大先輩のために惜しみなく加速を続けたのです。先頭を逃げ続けていたマルチンスキーも追い越して、最後の20度以上もある激坂ラスト7kmまで、持てる力をすべて注いでコンタドールの前を走り風除け係に徹しました。地元では神々が住まうオリンポス山のように崇拝されていますが、選手たちにとっては、むしろ魔の山で、勾配は最大24%もあるのです。最後は、地獄の坂の途上で残念ながらマスも力尽き脱落しました。そして、コンタドールは一人でフルームの猛烈な追い上げを振り切り、独走し山頂のフィニッシュラインに真っ先に飛び込みました。ジャージを整え胸を軽く2回叩き、人差し指を前方へと突き出しました。そして、バキューン!
この感動のアシストをしたマスは、懲罰ではなく敢闘賞をいただきました。その後も大成長し、モビスターチームのリーダーとして大活躍しています。
こんなドラマ映画のようなレースを走り切ったコンタドールが来日したので、私もひと目会いたいと宇都宮のジャパンカップのクリテリウムレースを観に行きました。テレビの中でしか観れなかった英雄は、なんと突然私の近くに来てくれました。それでコンタドールの上腕を頑張ったね、と軽く叩く事が出来ました。もちろん、電気が走るくらいビビッと感動してしまいましたよ。
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